特別集中講座:批判的実在論入門
本特別集中講座は、成人発達理論やインテグラル理論と深い関係にある「批判的実在論」の要諦を掴むことを目標にしています。
初回のクラスは、2023/1/10(火)18:00-19:30に開催されます!
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【本特別集中講座について】
本特別集中講座は、イギリスの哲学者ロイ·バスカーが提唱した「批判的実在論(Critical Realism)」の要諦を掴むことを目標にしています。
バスカーの批判的実在論は、アメリカの思想家ケン·ウィルバーが提唱したインテグラル理論と並ぶメタ理論の1つです。批判的実在論は、組織開発や経済の問題、さらには地球環境問題などにも活用されており、社会変革の実現に向けた重要な枠組みとして注目されています。また、成人発達理論の大家であるオットー·ラスキー博士も自身の発達モデルに批判的実在論を組み込むなど、成人発達理論との関連性からも重要な理論体系となります。
批判的実在論を扱う学術書は英語空間において数多く存在しますが、その中でも読みやすく、そして批判的実在論の全貌がうまくまとまっている“The Order of Natural Necessity: A Kind of Introduction to Critical Realism”というテキストを本特別集中講座では使用します。本書は読みやすい洋書とはいえ、1人で読み解いていくことはなかなか難しいと思いますし、日本には批判的実在論を体系的に学べる場所がありませんので、本特別集中講座をご活用いただければと思います。
本書は洋書ですが、音声ファイルの中で洋書の読み方についても解説いたします。本講座を通じて、少しでも多くの方が洋書への抵抗感を克服し、英語で構築された広大な知の世界に自由にアクセスできるようになっていただければ幸いです。
【講座の進め方】
下記のクラス開講日時に、Zoomでの90分のオンラインクラスを開催します。講座専用のクローズドのコースページで動画・音声コンテンツをご視聴いただけます。また、クローズドのコースページの中で、受講生同士のやり取りも行っていただけます。
クラスに参加できない日があっても問題ございません。アーカイブ動画にてキャッチアップしていただくことができます。講座受講者の方々は、過去のアーカイブ動画と音声ファイルを何度も繰り返しご視聴いただけます。
各クラスが始まるまでに課題図書を各自でご購入いただき、該当箇所の予習をお願いいたします。予習の段階で全てを理解する必要は全くございません。ご自身なりの発見や問いをクラスの中でシェアしていただきますので、そのシェアに向けての準備をよろしくお願いいたします。
【こんな方におすすめ】
・成人発達理論やインテグラル理論と深い関係にある実践的メタ理論「批判的実在論」とは何かに関心のある方
・様々な学問領域に対して知的好奇心が旺盛な方
・学問的な理論や概念を社会課題の解決に向けて応用することに関心のある方
・人間や社会の発達を、多様な学問領域から考えていくことに関心のある方
・学習·実践仲間を求めておられる方
【日時と各回のトピック】
第1回:1/10(火)18:00-19:30(日本時間)
第1回のトピック:「二元論:批判的実在論の基礎(p.4-53)」
第2回:1/17(火)18:00-19:30(日本時間)
第2回のトピック:「二元性:弁証法的批判的実在論(p.54-97)」
第3回:1/24(火)18:00-19:30(日本時間)
第3回のトピック:「メタリアリティの概要(p.98-109)」とこれまでのおさらい
第4回:1/31(火)18:00-19:30(日本時間)
第4回のトピック:「非二元論:メタリアリティの哲学(p.110-165)」
【音声コンテンツ一覧】
1 | 
英文読解基礎 | 
2 | 
課題図書の紹介 | 
3 | 
序文(p.xiii) | 
4 | 
批判的実在論を1000字以内に要約すると(p.xvii) | 
5 | 
批判的実在論と思弁的実在論 | 
6 | 
課題図書の構成(p.xvi) | 
7 | 
批判的実在論の6つの特徴の概略(p.6) | 
8 | 
批判的実在論の特性1:「哲学的下作業」とは?(p.7) | 
9 | 
批判的実在論の特性2:「真剣さ」とは?(p.8) | 
10 | 
批判的実在論の特性3:「内在批判」とは?(p.9) | 
11 | 
批判的実在論の特性4:「前提の明瞭化」とは?(p.10) | 
12 | 
批判的実在論の特性5:「変容的実践」とは?(p.11) | 
13 | 
批判的実在論の特性6:「ヘルメス主義の原理」とは?(p.12) | 
14 | 
超越的実在論(その1)(p.14) | 
15 | 
超越的実在論(その2)(p.17) | 
16 | 
超越的実在論(その3)(p.20) | 
17 | 
超越的実在論(その4)(p.21) | 
18 | 
超越的実在論(その5)(p.23) | 
19 | 
超越的実在論(その6)(p.25) | 
20 | 
超越的実在論(その7)(p.27) | 
21 | 
DREI(C)とRRREI(C)の違いについて | 
22 | 
批判的自然主義(その1)(p.31) | 
23 | 
批判的自然主義(その2)(p.33) | 
24 | 
批判的自然主義(その3)(p.35) | 
25 | 
批判的自然主義(その4)(p.38) | 
26 | 
批判的自然主義(その5)(p.39) | 
27 | 
応用的批判的実在論(その1)(p.41) | 
28 | 
応用的批判的実在論(その2)(p.44) | 
29 | 
応用的批判的実在論(その3)(p.47) | 
30 | 
第1章のまとめ(その1)(p.49) | 
31 | 
第1章のまとめ(その2)(p.51) | 
32 | 
存在論のレベル(p.56) | 
33 | 
1M(非同一性)(p.60) | 
34 | 
記号論的三角形(p.63) | 
35 | 
真実の四側面と解放的ディスコース(その1)(p.65) | 
36 | 
真実の四側面と解放的ディスコース(その2)(p.66) | 
37 | 
真実の四側面と解放的ディスコース(その3)(p.68) | 
38 | 
2E(不在)(その1)(p.70) | 
39 | 
2E(不在)(その2)(p.72) | 
40 | 
マルクス、ヘーゲル、及び弁証法(その1)(p.75) | 
41 | 
マルクス、ヘーゲル、及び弁証法(その2)(p.77) | 
42 | 
3L(全体性)(その1)(p.81) | 
43 | 
3L(全体性)(その2)(p.84) | 
44 | 
4D(変容的実践)(p.86) | 
45 | 
批判的実在論における倫理(その1)(p.88) | 
46 | 
批判的実在論における倫理(その2)(p.89) | 
47 | 
西洋哲学へのメタ批判(p.93) | 
48 | 
メタリアリティの哲学の概要(その1)(p.98) | 
49 | 
メタリアリティの哲学の概要(その2)(p.99) | 
50 | 
メタリアリティの哲学の概要(その3)(p.101) | 
51 | 
メタリアリティの哲学の概要(その4)(p.104) | 
52 | 
存在論の多様なレベル(その1)(p.112) | 
53 | 
存在論の多様なレベル(その2)(p.115) | 
54 | 
ヘーゲルと生と死の苦悶(p.119) | 
55 | 
メタリアリティに関する議論(その1)(p.121) | 
56 | 
メタリアリティに関する議論(その2)(p.124) | 
57 | 
自己に関する理論(その1)(p.126) | 
58 | 
自己に関する理論(その2)(p.128) | 
59 | 
自己に関する理論(その3)(p.131) | 
60 | 
メタリアリティのプリズム(p.135) | 
61 | 
メタリアリティの哲学の応用(p.138) | 
62 | 
近代に関するディスコース(p.139) | 
63 | 
神聖な三位一体とエコロジー(p.144) | 
64 | 
対立の解消と平和の実現に向けて(p.149) | 
65 | 
普遍的合意(p.150) | 
66 | 
軸的合理性(p.151) | 
67 | 
メタリアリティの学習への応用(p.153) | 
68 | 
私たちは愛である(p.158) |