特別集中講座:思弁的実在論入門
本特別集中講座は、実在論に関する現代思想として非常に重要な「思弁的実在論」の要諦を掴むことを目標にしています。
初回のクラスは、2023/3/2(木)18:00-19:30に開催されます!
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【本特別集中講座について】
本特別集中講座は、フランスの哲学者クァンタン·メイヤスー、アメリカの哲学者グラハム·ハーマン、イギリスの哲学者レイ·ブラシエ、そしてイギリスの哲学者イアン·ハミルトン·グラントの4人が中心となって提唱した「思弁的実在論(Speculative Realism)」の要諦を掴むことを目標にしています。
思弁的実在論は、イギリスの哲学者ロイ·バスカーの「批判的実在論」と並ぶ非常に重要な実在論思想です。思弁的実在論は、社会学や美学を含めた他の学問領域との接続もあり、学術的にも非常に重要な現代思想です。さらには、成人発達理論やインテグラル理論と関連付けて思弁的実在論を捉えていくと、個人や組織の成長実践につながり、社会変容の実現の後押しになることが期待されます。
思弁的実在論を扱う学術書は英語空間において数多く存在しますが、思弁的実在論の全体がうまくまとまっているグラハム·ハーマンの書籍“Speculative Realism: An Introduction”というテキストを本特別集中講座では使用します。本書の難易度は少し高いため、1人で読み解いていくことはなかなか難しいと思いますし、日本には思弁的実在論を体系的に学べる場所がないと思いますので、本特別集中講座をご活用いただければと思います。
本書は洋書ですが、合計52個の音声ファイルを通じて、全ての章のトピックごとに解説をしています。実際のクラスは洋書をもとに進めていきますが、洋書だけでは心配という方は、洋書の補助として本書の翻訳書『思弁的実在論入門』をご準備いただくこともできます。
【講座の進め方】
下記のクラス開講日時に、Zoomでの90分のオンラインクラスを開催します。講座専用のクローズドのコースページで動画・音声コンテンツをご視聴いただけます。また、クローズドのコースページの中で、受講生同士のやり取りも行っていただけます。
クラスに参加できない日があっても問題ございません。アーカイブ動画にてキャッチアップしていただくことができます。講座受講者の方々は、過去のアーカイブ動画と音声ファイルを何度も繰り返しご視聴いただけます。
各クラスが始まるまでに課題図書を各自でご購入いただき、該当箇所の予習をお願いいたします。予習の段階で全てを理解する必要は全くございません。ご自身なりの発見や問いをクラスの中でシェアしていただきますので、そのシェアに向けての準備をよろしくお願いいたします。
【こんな方におすすめ】
・実在論に関する現代思想の中で注目を集めている「思弁的実在論」とは何かに関心のある方
・様々な学問領域に対して知的好奇心が旺盛な方
・学問的な理論や概念を社会課題の解決に向けて応用することに関心のある方
・人間や社会の発達を、多様な学問領域から考えていくことに関心のある方
・学習·実践仲間を求めておられる方
【日時と各回のトピック】
第1回:3/2(木)18:00-19:30(日本時間)
第1回のトピック:「プロメテウス主義(第1章)」
第2回:3/9(木)18:00-19:30(日本時間)
第2回のトピック:「生気論的観念主義(第2章)」
第3回:3/16(木)18:00-19:30(日本時間)
第3回のトピック:「オブジェクト指向存在論(第3章)」
第4回:3/23(木)18:00-19:30(日本時間)
第4回のトピック:「思弁的唯物論(第4章)」
第5回:3/30(木)18:00-19:30(日本時間)
第5回のトピック:「思弁的実在論の二軸(終章)」
【音声コンテンツ一覧】
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