成人発達理論・インテグラル理論・唯識学の学び舎
加藤ゼミナール

【本ゼミナールのご紹介】
本ゼミナールは、「自分の成長を自分で育てる力」を高めるための学びと実践のコミュニティです。
成人発達理論を中心に、心の成熟プロセスを体系的に学びながら、それを日常・仕事・対人関係に実践的に活かす方法を探究していきます。
近年、成人発達理論はリーダーシップ開発や組織変革、人材育成の分野で大きな注目を集めています。なぜなら、環境の変化が激しい時代において、求められているのは「正しい答えを知る力」ではなく、「より複雑な現実を自らの内側で受けとめ、意味づけ直す力」だからです。
このゼミナールでは、そうした「深い理解と変容」を支える理論と実践の両輪を学んでいきます。
学びの中心となるのは、成人発達理論(Adult Development Theory)です。人がどのように視点を広げ、複雑な状況をより柔軟に捉えられるようになるのか――その発達の段階やプロセスを明らかにしながら、「今、自分はどの段階にいて、次にどんな成長が必要なのか」を具体的に見つめます。
また、自分の発達を支える環境づくり、チームや組織での発達支援のあり方など、実務での応用も重視します。
さらに、本ゼミナールでは、西洋的な発達理論の視点を補う形で、大乗仏教の「瑜伽行唯識学(ゆがぎょうゆいしきがく)」のエッセンスも取り入れます。唯識は、「心が世界を作る」という洞察をもとに、心の構造や煩悩のメカニズムを詳細に解き明かした学問です。
この思想を補助的な軸として扱いながら、「内面的な成熟」や「心の自由」といった発達理論では語りきれない領域に光を当てていきます
2025年からは、生成AIを積極的に活用し、受講生の皆さんと共に最新の成人発達理論の論文を読み解き、実務や人生に応用できる形で学びを共創しています。AIを活かした対話やリフレクションを通じて、思考を深化させ、実践を広げていく――そんな「知の共創の場」としてゼミナールは進化しています。
本ゼミナールは、専門知識を学ぶ場であるだけではなく、自分の成長を「実感する場」です。
理論を実践に、実践を変化に、変化を成熟へ。
ここから、あなた自身の成長の物語を共に紡いでいきましょう。
【2025年からの新しい展開】
2025年から本ゼミナールは、生成AIを積極的に活用しながら、成人発達理論を新しい形で再構築する試みを始めています。
これまで言語の壁によって日本では紹介される機会の少なかった、英語圏の発達論者たちの重要な論文を一つひとつ丁寧に読み解き、受講生の皆さんと共に理論の核心を掴み、実践に活かせる知へと変換していく場が生まれています。
AIの支援を受けることで、世界の最前線の研究にリアルタイムでアクセスし、複雑な理論を翻訳・要約・可視化しながら、「人間の成長とは何か」という普遍的な問いに新しい光を当てていきます。
ここでは、学問的な理解に留まらず、実際の職場・教育・組織・社会の中でどのように人の発達を支援できるかを共に探究していきます。
さらに本ゼミナールでは、成人発達理論とAIを統合する新しい視点として、「AI発達心理学」というテーマにも挑戦しています。
それは、AIの多様な知性領域――分析的知性、創造的知性、社会的知性、倫理的知性――を人間の発達段階との関係から見つめ直し、AIと人間が互いに成長を促し合う未来を描く試みです。
AIを単なるツールではなく、「内省と発達を促すパートナー」として捉えることで、私たち自身の思考・感情・倫理・関係性の知性を育てていくことを目指しています。
また、本ゼミナールではこうした理論探究を、東洋思想の深層的な洞察――とりわけ唯識学の心の理解とも照らし合わせながら進めています。
唯識の「心が世界を作る」という観点は、AI時代における人間の内面理解をより豊かにするものであり、成人発達理論に深みと広がりを与えるもう一つの知のレンズとなります。
理論を読むだけでなく、それを実際の対話・リーダーシップ・教育・支援の場に応用していく。
そして、AIを活かしながら、私たち自身の発達を共にデザインしていく。——それが、2025年からの本ゼミナールの新しい姿です。
こうした探究に関心をお持ちの方は、ぜひこの学びの扉を叩いてみてください。
理論と実践、AIと人間、そして人と人との対話を通じて、あなた自身の“心の進化”を共に形にしていきましょう。
【ゼミナールの進め方】
毎週土曜日に、Zoomでの90分のオンラインクラスを開催します。クラスの後には受講生が有志で残って30分ほど交流する時間もございます。
ゼミナール専用のクローズドのコースページで動画・音声コンテンツをご視聴いただけます。また、コミュニティページで、受講生同士のやり取りも行っていただけます。
クラスに参加できない日があっても問題ございません。アーカイブ動画にてキャッチアップしていただくことができます。ゼミナール受講者の方々は、過去のアーカイブ動画と音声ファイルを何度も繰り返しご視聴いただけます。
課題文献は基本的にこちらで用意させていただきます。講座によっては課題図書を各自でご購入いただく場合もありますので、どうぞご了承ください。
【こんな方におすすめ】
・成人発達理論やインテグラル理論を通して、人の成長や意識の進化を体系的に学びたい方
・心の成長と癒しのプロセスを、理論と実践の両面から深く理解したい方
・唯識学(瑜伽行唯識学)の思想や瞑想的実践を、現代的な視点から学んでみたい方
・「なぜ自分の心は揺れ動くのか」「どうすればもっと自由に生きられるのか」――そんな問いを、探究と対話を通して明らかにしていきたい方
・心の発達を止めている壁を見つめ直し、次のステージへと成長する手がかりをつかみたい方
・学んだ理論を職場や対人支援・教育・組織開発などの現場で活かしたい実務家・リーダー・支援者の方
・心理学・哲学・仏教・AI・教育・組織論など、多様な分野に知的好奇心をお持ちの方
・一人での学びを越えて、共に学び、共に成長していける仲間を求めている方
【コースシラバス】
⭐️過去のコースシラバスはこちらのPDFをご参照ください。
16. 成人発達理論大全(シリーズ2):ザカリー・スタイン&セオ・ドーソンの発達理論を学ぶ:発達倫理の醸成とレクティカの取り組みの理解に向けて
第149回のトピック(9/13/2025: 21:00-22:30):On Operationalizing Aspects of Altitude: AN INTRODUCTION TO THE LECTICAL™ ASSESSMENT SYSTEM FOR INTEGRAL RESEARCHERS(「発達的高度の諸側面を操作的に定義することについて――統合的研究者のためのレクティカル™評価システム入門」)p.105-110
第150回のトピック(9/21/2025: 21:00-22:30(注)この日のみ日曜日):On Operationalizing Aspects of Altitude: AN INTRODUCTION TO THE LECTICAL™ ASSESSMENT SYSTEM FOR INTEGRAL RESEARCHERS(「発達的高度の諸側面を操作的に定義することについて――統合的研究者のためのレクティカル™評価システム入門」)p.111-117(Introducing the Lectical™ Assessment Systemの手前まで)
第151回のトピック(9/27/2025: 21:00-22:30):On Operationalizing Aspects of Altitude: AN INTRODUCTION TO THE LECTICAL™ ASSESSMENT SYSTEM FOR INTEGRAL RESEARCHERS(「発達的高度の諸側面を操作的に定義することについて――統合的研究者のためのレクティカル™評価システム入門」)p.117-127(Concerning Validity: Research About the LASの手前まで)
第152回のトピック(10/4/2025: 21:00-22:30):On Operationalizing Aspects of Altitude: AN INTRODUCTION TO THE LECTICAL™ ASSESSMENT SYSTEM FOR INTEGRAL RESEARCHERS(「発達的高度の諸側面を操作的に定義することについて――統合的研究者のためのレクティカル™評価システム入門」)p.127-132
第153回のトピック(10/11/2025: 21:00-22:30):Layers of Structure: A comparison of two approaches to developmental assessment(発達構造の階層:発達評価における二つのアプローチの比較)p.2-13
第154回のトピック(10/18/2025: 21:00-22:30):Models, Metrics, and Measurement in Developmental Psychology(発達心理学におけるモデル・指標・測定)p.4-13(Quality-Control Parameters: Building Useful Languages of Evaluationの手前まで)
第155回のトピック(10/25/2025: 21:00-22:30):Models, Metrics, and Measurement in Developmental Psychology(発達心理学におけるモデル・指標・測定)p.13-20
第156回のトピック(11/1/2025: 21:00-22:30):We are all learning here: Cycles of research and application in adult development(私たちは皆今ここで学んでいる――成人発達における研究と応用の循環)p.1-14(Methodsの手前まで)
第157回のトピック(11/8/2025: 21:00-22:30):We are all learning here: Cycles of research and application in adult development(私たちは皆今ここで学んでいる――成人発達における研究と応用の循環)p.14-29(Methodsの手前まで)
第158回のトピック(11/15/2025: 21:00-22:30):Now you get it, now you don’t: Developmental Differences in the Understanding of Integral Theory and Practice(わかったと思えば、わからなくなる――インテグラル理論と実践の理解における発達的差異)p.1-11(Rationally reconstructing the domain of Integral Theory and Practiceの手前まで)
第159回のトピック(11/22/2025: 21:00-22:30):Now you get it, now you don’t: Developmental Differences in the Understanding of Integral Theory and Practice(わかったと思えば、わからなくなる――インテグラル理論と実践の理解における発達的差異)p.11-20
第160回のトピック(11/29/2025: 21:00-22:30):On the Use of the Term Integral(インテグラルという用語の使用について)p.1-9
第161回のトピック(12/6/2025: 21:00-22:30):On the Use of the Term Integral(インテグラルという用語の使用について)p.10-17
第162回のトピック(12/13/2025: 21:00-22:30):Myth Busting and Metric Making: Refashioning the Discourse about Development Excursus for Integral Leadership Review(神話の打破と指標の創出――発達をめぐる言説の再構築に向けて:インテグラル・リーダーシップ・レビューのための小論)p.1-9(The myth of the metals: psychometrics and meritocracyの手前まで)
第163回のトピック(12/20/2025: 21:00-22:30):Myth Busting and Metric Making: Refashioning the Discourse about Development Excursus for Integral Leadership Review(神話の打破と指標の創出――発達をめぐる言説の再構築に向けて:インテグラル・リーダーシップ・レビューのための小論)p.9-16
第164回のトピック(12/27/2025: 21:00-22:30):講座の総振り返り(その1)
第165回のトピック(1/10/2026: 21:00-22:30):講座の総振り返り(その2
第166回のトピック(1/17/2026: 21:00-22:30):発達測定を体験してみよう!
【加藤ゼミでしか視聴できない特別コンテンツ】
本ゼミナールの受講生の方々だけに「加藤ラジオ/加藤TV」という様々なテーマやトピックを扱った音声動画コンテンツを共有しております。
2025年10月12日時点において、約3500個の音声動画コンテンツがございます。受講生の皆様は過去のクラスのアーカイブ動画だけではなく、こちらの音声動画コンテンツも何度もご視聴いただけます。
⭐️コンテンツ一覧PDFはこちらより
【プロフィール】
加藤洋平(成人発達学者)
略歴
東京都御茶ノ水生まれ。小学校から高校まで山口県光市室積で過ごす。
一橋大学商学部経営学科卒業後、デロイト・トーマツにて国際税務コンサルティングの仕事に従事。退職後、米国ジョン・エフ・ケネディ大学にて発達心理学とインテグラル理論に関する修士号(MA. Psychology)、および発達測定の資格を取得。オランダのフローニンゲン大学にてタレントディベロップメントに関する修士号 (MSc. Psychology)、および実証的教育学に関する修士号を取得 (MSc. Evidence-Based Education)。
現在、オランダのフローニンゲンに在住しながら、成人発達学と瑜伽行唯識学の研究を行っている。
出版書籍
・(2023年4月出版)『成人発達理論から考える成長疲労社会への処方箋 新自由主義的社会における「人生を豊かにする」実践的成長論』(日本能率協会マネジメントセンター)
・(2019年6月出版)『インテグラル理論 多様で複雑な世界を読み解く新次元の成長モデル』(日本能率協会マネジメントセンター)
・(2019年1月出版)『リーダーシップに出会う瞬間:成人発達理論による自己成長のプロセス』(日本能率協会マネジメントセンター)
・(2017年6月出版)『成人発達理論による能力の成長:ダイナミックスキル理論の実践的活用法』(日本能率協会マネジメントセンター)
・(2016年3月出版) 『なぜ部下とうまくいかないのか:「自他変革」の発達心理学』(日本能率協会マネジメントセンター)
翻訳書籍
・(2024年2月出版)オットー・ラスキー著『「人の器」を測るとはどういうことか 成人発達理論における実践的測定手法』(日本能率協会マネジメントセンター)